日本塗装工業会が女性活躍推進で全国ブロックを行脚　 大分にて2月24日開催のけんせつ女子ビューティーセミナーで「女性活躍推進セミナー」を提供

2024年2月24日開催の日本塗装工業会主催「仕事を楽しみ輝こう！けんせつ女子ビューティーセミナー」に当社コンサルタント深田絵里が登壇しました。セミナーには65名の女性が参加し、建設業における女性活躍推進について考え、グループで意見交換を行いました。

パネルディスカッションでは、ダイキ工業株式会社 天野 佳絵（あまの かえ）氏と、有限会社幸建企画 石河 瑳恵花（いしかわ　さえか）氏をお招きし、お話を伺いました。

＜仕事のやりがいや魅力＞

天野氏：様々な立場の方にお会いし、一緒に一つの仕事を達成していくことが醍醐味。様々な職種や技術、資格があり、キャリアのステップがたくさんあります。対峙するのがデジタルではなくリアルの世界で、“そこにある建物”です。車を運転していても「傷んでいるな」「つくりはこうだな」と、建物が気になります。建設業界に携わっているから、ならではの感覚だと思います。

石河氏：塗装工の魅力は、自分が手掛けたものが形になって残ること。「私が塗ったところ！」と言えるところです。思い出に残っているのは、高卒で入社し駆け出しの頃、マンションの塗り替え工事の時に、子供が窓に「いつもきれいにしてくれて、ありがとう」という言葉とともに私たちの絵を描いてくれました。ダンプの運転手では、信号待ちをしていた時に、隣に停車したおばあさんから「おねえちゃん、かっこいいな！」と声をかけられて、びっくりしたけど嬉しかったです。どちらの仕事も、現場にいくのが楽しみです。

＜苦労したこと、どのように乗り越えたか＞

天野氏：仕事と育児の両立。「もっと～したいのに…」という気持ちの整理が難しかったです。夫とお互いにしたいこと・できることを話し合い、最近では夫も働き方を変えて、保育園のお迎えや一緒にご飯を食べる時間を増やしてくれるようになりました。会社でも両立の相談を受けることもあります。どうしたらその人を応援できるのか、状況に応じて対応するようにしています。

石河氏：母親になって一人の時とは比べものにならないほどやることが増えました。家事は夫と役割分担をしています。塗装工もダンプ運転手も早朝に家を出るので、保育園の送りは義母にお願いしました。周囲の支えがあって、現場仕事をやらせてもらっています。現場のトイレ事情も様々。仮設トイレが汚い、小便器しかない、トイレ自体がないなど。トイレに行くのに車を出すこともあります。作業に入ると男も女も関係なく、力仕事もしました。塗装の一斗缶は20kgくらいあります。重いものを先輩が持って、私には軽いものを持たせてくれるなど、周囲の配慮がありがたかったです。

＜経営者の視点から思うこと＞

天野氏：以前に比べると業界で働く女性は増えたし、活用の動きは加速しました。一方で、声が届かない、相談できない、自分が我慢すればいいというのが未だにあると感じています。経営者がいかに腹づもりをするか、それを考えなければならないと思います。

＜最後にメッセージ＞

天野氏：同業者の女性がこんなにいるのだと力を感じました。このような会を重ねてきたことをポジティブに捉えています。私は将来事業を受け継ぎます。業界で活躍する女性を増やしていけるように頑張っていきたいと思います。

石河氏：学生の皆さんは職場見学に行き、直接見て、話を聞いて、感じてほしいです。色んなセミナーに参加して視野を広げ将来を決めてほしいです。私は、今後も建設業界で“かっこいいお母さん”として活躍していきたいと思います。

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本セミナーを通し、一人ひとりが“女性活躍”について考えるきっかけとなり、多様な意見・価値観に触れ、自分自身のキャリアに目を向ける機会となったのではないかと思います。

「けんせつ女子ビューティーセミナー」は、建設業界に在籍する女性の活躍を応援することで、女性が活躍出来るフィールドを広げ、業界全体の活性化を目指したい、という日本塗装工業会様の思いで企画、開催しています。愛媛県でのセミナーを皮切りに7拠点で開催され、2024年度も全国10拠点開催に向けてセミナーを実施します。当社は、これからも日本塗装工業会様のお取り組み、建設業での女性の活躍を支援してまいります。

＝＝＝＝　実施概要　　＝＝＝＝

■開催日：2024年2月24日（土）12：30～16：00

■場所：大分コンパルホール（大分県大分市府内町1丁目5番38号）

■対象：建設業界で働く女性、建設関連の学校に通うまたは、建設業界に興味関心のある女子学生

■参加費：無料