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【介護アドバイザーコラム】よかった探しの効果


こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。

『愛少女ポリアンナ物語』というテレビアニメが1986年にフジテレビで放映されました。
私は子どもと一緒に観ていました。
原作は『少女パレアナ』『パレアナの青春』です。

ポリアンナは不幸な境遇にありながら、どんなことが起きても
その中からよかったと思えることを探し出して明るく振る舞い、周りの人々に希望を与えました。
「よかった探し」は牧師だった父親の遺言であり、母親の形見の手鏡に向かって話しかける姿が
心に残っています。

このアニメを観てから、私もよかった探しを心掛けるようになりました。

最近、NHKの「心と脳の白熱教室(オックスフォード大学エレーヌ・フォックス教授)」を観ました。

その中で、認知バイアス(自分の思い込みや願望、恐怖心などのために、
論理的な判断を下せなくなる心理パターン)を取り上げていました。
認知バイアスには、以下の四つがあります。
・帰属の誤り ・・・・・ ものごとの原因を自分にどう説明するか(自分の中か自分以外に求めるか)
・注意のバイアス・・・何に注意を振り向けるか
・解釈のバイアス・・・同じ出来事をどう解釈するか、曖昧なものをどう解釈するか
・記憶のバイアス・・・何を記憶にとどめるか

無意識の心理によって偏りや誤り(バイアス)が生まれるので、それを修正する方法として、
日記をつける方法が紹介されました。
悲観的な傾向が強く、日記にネガティブなことばかり書く人がいました。
友人と偶然会ってお茶を飲んだというようなことは忘れてしまうのか、日記に書かないのだそうです。
そこで、日記には一日に起こったことをなるべく多く書いてみるよう勧めたところ、
よくないこともよいことも意識的に記憶するようになり、記憶のバイアスを転換させる
きっかけになったという話でした。

ポリアンナのよかった探しは、よいことに注意を向け、ものごとをよりよく解釈し、
よかったことを記憶にとどめることだったのですね。

私たちの暮らしの中には、たくさんのよかったが詰まっています。
おととし私は塩味を全く感じられなくなりました。
その10日間を経て再び塩味がわかるようになったとき、「あー幸せ」と喜びました。
今では当たり前で忘れていましたが、食事のたびに感謝しなければと思います。

「育児には成長の喜びがあるけれど、介護にはありません。
それがつらくて、ガーデニングを始めました。
植物は毎日成長して、蕾をつけて花を咲かせます。
それが楽しくて介護もがんばれます」と、よかったを積極的に見出す工夫をしている人もいます。

あなたもよかった探しをしてみませんか。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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