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認知症のイメージアップ作戦とお薦め映画について


こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。

今、“認知症”という言葉を知らない人がいるでしょうか。
しかし、この言葉は、2004年12月24日のクリスマスイブに誕生した新しい言葉なのです。

 

それ以前は、“痴呆症”でした。
「痴」の意味は、おろかなこと。おろかもの。男女間の色情について理性を失ったさま。
「呆」の意味は、おろかなこと。ぼんやりしていること。あきれること。
痴呆とは、まさに“おろかの二乗”ですね(角田の解釈)。

 

厚労省が、「『痴呆』という用語は、侮蔑的な表現である上に、『痴呆』の実態を正確に表しておらず、
早期発見・早期診断等の取り組みの支障となっている」として、それに替わる言葉を広く募集し、
学識者による検討会を経て“認知症”に決まりました。

 

“精神分裂病”が“統合失調症”に替わったのと同じ流れといえます。

 

言葉によるイメージの変化とともに、このところ認知症に関するテレビCMが流れていて、
ちびまる子ちゃん一家や樹木希林さんが身近な病気というイメージを訴えています。

 

映画の世界でも認知症が脚光を浴びています。

 

今年の5月27日までフランスで開かれていた、カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」を
射止めたのは、オーストリアのミヒャエル・ハネケ監督の「アムール」でした。
この映画は認知症の老妻を看護する夫の視点から愛と死を描き、審査員らの幅広い支持を得たということです。

 

昨年のアカデミー賞最優秀主演女優賞はメリル・ストリープでした。
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で、認知症になったサッチャー元英国首相を演じています。

 

他にも、日本映画では、恍惚の人(公開年1973年)、
花いちもんめ(1985年、日本アカデミー賞最優秀作品賞等)、折り梅(2001年)、
半落ち(2004年、日本アカデミー賞最優秀作品賞等)、
明日の記憶(2006年、渡辺謙が日本アカデミー賞最優秀主演男優賞)、
殯の森(2007年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞)、わが母の記(2012年)等があります。

 

外国映画では、アイリス(アメリカ、日本公開年2002年)、きみに読む物語(アメリカ2005年)、私の頭の中の消しゴム(韓国2005年)、アウェイ・フロム・ハー君を想う(カナダ2008年)、
マーガレット・サッチャー鉄の女の涙(米2011年)等が認知症を扱っています。

 

私のお薦めは、松井久子監督の「折り梅」です。実は今の仕事に就く前、この映画の特別鑑賞会に応募して当たり、松井監督のトークも聞きました。「私にも介護できそう」と前向きに思えた記念すべき作品です。DVDになっていますので、レンタルショップで借りてご覧ください。

 

65歳以上の8~9%は認知症といわれています。
誰でもなりうるメジャーな病気ですので、これからも認知症から目が離せません。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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