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【介護アドバイザーコラム】砂糖と薬の違い


こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。

 

コーヒーがアルツハイマー病予防に効果があるという研究結果が各国から報告されています。
それを知った友人は、苦くて好きではなかったコーヒーに砂糖を入れて毎日飲むようになりました。

 

飲み物に砂糖を入れるか入れないかはその国の文化だと思います。
マレーシアに行ったとき、砂糖がたっぷり入った甘~~~~~いジュースやお茶に辟易してミネラルウォーターを頼んでいました。
売店でエビアンを買おうとしたら、店員さんに「日本人、こればっかり」とたどたどしい日本語で話しかけられたときは笑ってしまいました。

 

ところで、あなたはコーヒーにどのくらい砂糖を入れますか。
入れなければ甘くない、少し入れれば少し甘い、たくさん入れればとっても甘い・・・
入れた砂糖の量に比例して甘さを楽しむことができます。

 

では、薬はどうでしょうか。
少し飲めば少し効く、たくさん飲めばとっても効く・・・でしょうか。

 

実は、薬は血中にある一定量になったときに初めて効くのだそうです。
ですから、その基準量未満の場合は、“効かない”ので、飲んでも無駄になるという話です。
また、飲み過ぎれば副作用が強く出て、死に至ることさえあります。

 

医師は、この薬は患者の病気に処方できるかと薬の標準使用量について確認しながら薬を処方します。
それを守らないと薬に医療保険が適用されなくなるからです。

 

患者の中には、勝手に効かない量まで減らしたり止めたりしておいて、医師には「飲んでいます」と答える人がいます。
医師は薬の効果を判断できず、「効かないようですので薬を増やしましょう」とか「別の薬にしましょう」
ということになるケースも多々あるのではないでしょうか。

 

処方箋通りに薬を服用する意義は理解できたと思いますが、患者が自分の身体に合うように薬のさじ加減をしてはいけないかという問題もあります。

 

私はある病気になり、最初に診てもらった病院では、痛み止めの座薬を一度に2個使うように指示されました。
その座薬を持参して専門医にかかったら、これは子ども用の座薬なので一度に4個使ってくださいと言われたので驚きました。
しかし、2個で充分効いたので、最初の医師の指示通りその後も2個ずつ使ってしのいでいるうちに病気が治りました。
痛み止めをほとんど使ったことがないので、私には2個でも効果があったのでしょうか。

 

高齢になると、消化吸収能力が弱まるので薬効成分が素通りしてしまうとか、
肝臓の解毒能力が弱まるのでいつまでも薬の効果が持続してしまう等、若い頃とは違う面が出てくると聞きました。
小児科の薬は、身長や体重を考慮して処方されることが多いのに、成人してからは重要視されないという苦情も聞きます。

 

薬を効果的に服用するためには、自分の身体の声を聞き、介護者なら家族の様子をよく見て、
医師や薬剤師に率直に相談することが大事だと思います。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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