標準学習時間:60分
講座概要
「人生100年時代」と言われる現代、「シニア社員の活躍」は企業の重要課題となっています。高齢化に伴い、定年の引き上げや定年制の廃止が進むにつれて、その重要性は今後もますます高まっていくでしょう。
企業からは、役職定年や定年の壁にぶつかって道を見失ってしまったり、モチベーションが下がってしまう「働かないシニア社員」を課題視する声が届きます。一方で当事者は、これまで会社任せのキャリアを築いてきた人など、「自律的キャリア」について考える機会を持てていないケースが多く、そうした備えがないまま役職定年・定年を迎えてしまうことが課題の背景になっています。
こうした課題をふまえて、本講座では、役職定年・定年後の活躍をふまえて、受講者それぞれが自律的にキャリアを考える機会を提供します。
役職定年・定年後も生き生きと活躍するロールモデル5名のライフキャリアストーリーを紹介し、その共通点などを通して、今後の活躍に向けた心構えや準備のポイントを学びます。また、自己理解のためのワークに取り組む中で、自分らしい生き方やライフキャリアの充実について考え、ライフキャリア後半の活躍に向けてポジティブに向き合い行動することを促します。
<特長>
○キャリア・オーナーシップや、ライフキャリアの考え方に触れることで、これからのライフキャリア後半に前向きに取り組めるよう促す
○人生の3段階目にあたる「サードエイジ」を「人生最良のとき」にするために、受講者自身の自己理解と行動を促す
○多様な価値観やバックグラウンドをもつ5名のロールモデルが、新卒入社から役職定年・定年後までのストーリーをライフチャートつきで語ることで、親近感をもって自分事として学ぶことができる
○活躍を続けるロールモデルの共通点や失敗例を紹介しながら、世代間協働のつなぎ役として、「エイジダイバーシティ」の起点となって活躍してくれることを促す
○役職定年後に「同じ企業で働く」「民間企業に転職」「独立」「NPOや社会福祉施設への転職」といった選択をしたロールモデル達のストーリーから、今後のキャリアの可能性を考える
○自己理解に向けた3つのワークを通し、受講者自身が大切にしている価値観や、自分らしい生き方、ライフキャリアの充実について考えることを促す
○各ワークではワークシートをダウンロード資料として提供し、自身のキャリアについて受講後も繰り返し考えることを促す
○自身の「大切な価値観」を考えるワークでは、回答結果をグラフ表示することで視覚的な印象を残し、何度も繰り返し回答したくなるよう工夫している
学習目標
(1)これからの人生とキャリアを考える上で大切な視点を知り、自分らしい生き方、ライフキャリアの充実を考える
(2)多彩なロールモデルの経験から、今後の活躍に向けた心構えや準備のポイントを学ぶ
(3)3つのワークを通じて自己理解を深め、ライフキャリア後半にポジティブに向き合うきっかけを掴む
目次
- はじめに
- 第1章 「人生」と「キャリア」を考える
- 第2章 ロールモデルに学ぶ、生き方の座標軸
- ロールモデルに学ぶポイント
- (1)役職定年をきっかけに、新たなやりがいを発見
- (2)縁を掴み、まったく新しい「次の世界」へ
- (3)早期退職後に学び直し、自分が必要とされる場所へ
- (4)定年後再雇用期間の5年間を活かしきり、次のステージへ
- (5)生活を重視して、地域の福祉施設で充実した仕事を続ける
- ロールモデルの共通点
- 第3章 「人生最良のとき」に向かって、自ら考え、行動をはじめよう
- ワークのポイント
- ワーク1.大切な価値観
- ワーク2.WILL・CAN・MUST
- ワーク3.6つのテーマで将来のビジョンを描く
- おわりに
- 確認テスト
- 受講後セルフチェック
執筆・監修
池口 武志(一般社団法人定年後研究所 所長)
講座制作者
株式会社wiwiw
備考
本講座は、株式会社wiwiwと一般社団法人 定年後研究所の共同開発です。