こんにちは。ウィウィの小林です。
先日の日経新聞(2007年9月9日付)より。
厚生労働省では、育児休業制度を柔軟に利用できるように、来年度をめどに改正案をまとめていくそうです。
現在の育児休業制度は、子どもが生まれたあと原則1年間(保育所に預けられないなどの事情がある場合は最長1年半)休むことができますが、期間内に繰り上げて育児休業を終わらせた場合、育児を受け持つ配偶者が亡くなるほどの「特別な事情」がない限りは、休業期間が残っていても再びとることができないきまりになっています。
今回の改正案のポイントは、
この「特別な事情」の条件を大幅に緩和して、個人的な理由で繰り返し育児休業を取得できるようにして育児休業制度の柔軟性を高めること。
これは、2ヶ月間で育児休業を切り上げた場合、職場復帰から2ヵ月後に子どもが体調を崩すなどで働くことが難しくなっても、再び8ヶ月間の育児休業を取得できるようにするもの。
育児休業者の中には仕事の遅れやスキルの低下などを懸念して1日も早い職場復帰を願う一方で、子1人に対して1回の育児休業であれば何があるかわからないのでとりあえず最長で申請しておこうと考える方もいらっしゃるとのではないかと思います。
このような中、育児休業の再取得が可能になれば「取得した休業期間は予定よりも短いけれども、育児も落ち着いてきたし職場復帰をしてみよう」という仕事への意欲をもった人たちの後押しになるのではないかと思います。
この制度は、まだ検討段階。
運用面で企業側の努力が求められる内容にはなりますが、育児休業者の方の状況に合わせたニーズの高い制度の1つになるのではないかと思います。