wiwiw介護アドバイザーの角田です。
若年性認知症の当事者である藤田和子さんのお話を聞く機会がありました。娘さんと一緒に鳥取県から来られました。
認知症になると、周りの人からサポートされる立場になるのが一般的ですが、藤田さんは、「パートナーとしてお付き合いをしてほしい」とおっしゃいました。
そのことを私なりに考えてみました。
この認知症の人にどんなサポートをしたらいいだろう。ウォーキングが認知機能低下予防になるから、ウォーキングがいいのではないか。私はウォーキングをしたくはないけれど、サポーターとしてこの認知症の人と一緒に歩いてあげよう。
この文章を読んでどう感じますか。
なんか、上から目線で、認知症のご本人の気持ちはどこにも表れていないですね。何といっても、楽しそうではありません。
Aさん「私はウォ-キングをしたいです。ウォーキングをしたい人いませんか」
Bさん「は~い。私もウォーキングをしたいです。じゃあ、一緒にウォーキングをしましょう」
これが、パートナー同士の会話です。楽しそうですね。
AさんとBさん、どちらが認知症の人になってもパートナー関係は成立します。
藤田さんは、パートナーになってくれる人がたくさんいれば、自分がやりたいことを一緒にやれる可能性が高くなるというようなことをお話しされました。
認知症が軽度のうちは、できることがたくさんあって、自分の意思で生活したいでしょう。そのときに、常にサポートされる立場であることを突き付けられたら、やる気をそがれ、自尊心も傷ついてしまうでしょうね。
認知症の人との向き合い方の参考にしていただければと思います。
つのちゃん
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