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【介護アドバイザーコラム】なぜ“介護うつ”になるのか その2


こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。

 

前回のブログの続きです。

 

NHKスペシャル“病の起源”で、うつ病になる原因が4つ取り上げられました。

 

1.天敵から身を守るために出るストレスホルモン
2.孤独
3.記憶
4.不平等社会

 

電話相談を受ける中で、

ご家族が旅立たれて、介護が終わった後にうつ病になった方がいました。

 

「義母の介護が嫌で嫌でたまりませんでした。
私のつらさを全く理解してくれない夫にも愛想を尽かしていました。
あの時離婚していればと何度も悔やみました。
それが、二人とも相次いで亡くなってしまったのです。
私はやっと自由になれ、これから私の人生が始まるというのに、
うつ病になってしまいました。」

 

ご家族を施設に預けることができて、ホッとした後でうつ病になった方もいました。

 

「母の介護が限界になり、必死で施設を探しました。
ようやく新設の介護付き有料老人ホームが見つかり、母は無事に入所しました。
私はできるだけ面会に行って母との時間を大切にしようと思っていたのですが、
車で母のホームの近くまで行くと、胸が苦しくなって訪ねることができません。
家に居てもそういう状態が続き何も手につかなくなってしまいました。
精神科のクリニックでうつ病と診断されました」

 

精神的・肉体的に苦しかった介護から解放されたあとで、うつ病になってしまう・・・

これはどういうことなのだろうと思いながら、相談者の話に耳を澄ましておりました。

 

番組を観ていて、これらのケースで当てはまるのは、「孤独」と「記憶」ではないかと思いました。

 

在宅介護の最中は、介護を受ける人が家に居ますし、
介護サービスを使っていればケアマネジャー始め何人もの人が家にやってきます。

病院に行って医師や看護師と話すこともあります。

 

それが、介護が終わると、
家の中に自分以外の人がいない、
誰も訪ねて来ない、
相談することもなくなるといった状況になってしまう方がいるのです。

 

時間的なゆとりが生まれ、一人でいるとつい思い出してしまうということが増えるのではないでしょうか。

 

つらかった記憶が何度も何度も甦り、
その度に悔しくて胸がふさがれる思いがしたり、
どうしてあの時やさしくできなかったのだろう、
嫌がっていたのに入所させてしまったのだろうと自分を責めてしまったり・・・

懐かしい思い出がよぎれば、寂しさ、悲しさ、切なさ、愛おしさで苦しくなったり・・・

 

孤独と記憶からうつ病になるということが、なんとなくわかったような気がします。

 

介護が終わっても孤独に陥らないために、仕事と介護の両立が大事なのですね。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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