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wiwiwのCSR活動~青山学院大学 コミュニティ人間学部 小川誠子准教授ゼミにて山極が講義を行いました


青山学院大学 コミュニティ人間学部 小川誠子准教授のゼミにて、会長・山極が企業事例として、 「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業での新しい働き方改革」をテーマに講義しました(2021/04/30)。

 

当日、キャリアと育児の両立アドバイザー大原が飛び入り参加させていただき、学生のみなさんとお話しさせていただきました。 社会の繋がり、 地域コミュニティ、日本や企業の現状を学び、一歩一歩明日の社会、未来を、これからの若い世代の学生のみなさんと共に創っていくことができることに、 大変嬉しく感じました。

学生の皆さんから、「全ての人々のワーク・ライフ・バランスへの意識を根底から変えていくことが、wiwiwの根本にある思いや目標であり、 多様なニーズに合わせて働く人ひとりひとりの多様性と向き合ってくれそうな会社だ」と嬉しいご意見もいただき、何のために私たちが存在するか、 wiwiwの社会的存在意義も感じる活動となり、今後も継続して活動していきたいと思います。それでは内容をレポートさせていただきます。

 

■当日のAgenda

1.「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業での新しい働き方改革」:60分

1-1.「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業の新しい働き方改革」を進めていく上での8つの課題とは
1-2.株式会社資生堂の「ダイバーシティ経営と働き方改革」取組と成果
1-3.8つの課題に応える株式会社wiwiwの「男女ともキャリアとライフの両立ができる新しい働き方改革」取組と成果
1-4.wiwiwのソリューション「男女ともにキャリアと育児の両立」支援とは

2.質疑応答・意見交換:30分

 

今回のレポートでは、1.「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業での新しい働き方改革」について、重点的にお話いたします。

1.「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業での新しい働き方改革」
1-1.「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業の新しい働き方改革」を進めていく上での8つの課題とは

新しい働き方改革を進める上で、wiwiw・山極は図のように、8つの課題が存在していることを説明いたしました。
具体的には、 ①組織・上司②長時間労働③企業風土④仕事と育児の両立支援が不十分⑤家庭・パートナー・家族⑥柔軟な働き方、未整備⑦社会、政治、法律、制度、教育⑧女性という点です。

 

「女性も男性も、キャリアとライフの両立ができる企業の新しい働き方改革」を進めていく上での8つの課題

 

①組織・上司

女性活躍における組織の現状と課題、上司のマネジメントスキルとジェンダーの課題を説明した上で、日本と海外の管理職比率を比較し、 日本における女性の管理職比率の圧倒的な低さを改めて認識しました。
ハーバード大学ビジネススクール ロザベス・モス・カンター教授が提唱する 「黄金の3割」理論によると、3割以上を占めないと女性管理職が“特別な存在”として扱われ、限定的で象徴的な役割しか与えられません。
一方、日本の現状は、商品の購買決定の9割以上が女性であるにも関わらず、商品・サービスを提供する組織の意思決定・役員94.8%が男性です。 日本の企業はまだまだ変わらなければならない、変わることで大きく生産性を高めることができることを、学生の皆さんと理解を深めました。

ジェンダー意識を規定する管理職に占める女性比率の低さ

商品サービスを提供する組織の意思決定役員の94.8%が男性

また、現在、様々な企業研修でも取り上げられているアンコンシャス・バイアスについて、女性活躍という視点から、男性、女性本人、 双方からアンコンシャス・バイアスが働き、女性のキャリア形成を妨げてきたことを講義しました。
学生の方から、「性別を問わず一生の中で職場と家庭で過ごす時間は非常に長く、人生を充実させるためには双方で望んだ活動ができる必要があると感じた」 という感想もいただきました。

 

②長時間労働

企業の現状と、先進国でのデータを比較

 

③企業風土

日本でなかなか女性活躍が進まない理由として、男性中心の企業風土が大きく起因しているアンケート調査をご紹介しました。

歴史ある企業では、固定的性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアスが深く根付いていて、当たり前の風土となっているケースも多く、 経営層や管理職自身が自社に根付くアンコンシャス・バイアスに気付いていないこともあり、企業内でのアンケート調査が有効です。

男性中心の企業風土

 

④仕事と育児の両立支援が不十分

固定的性別役割分担意識の強い日本の傾向を、世界で比較したデータをご紹介しました。

固定的性別役割分担意識

また、男女差のある育休取得率を説明した上で、⑤家庭・パートナー・家族においては、女性に偏る家事負担が仕事に及ぼす影響と、 ⑥柔軟な働き方、未整備に関しては、短時間勤務やフレックスタイム、在宅勤務・テレワーク等の柔軟な働き方制度が必要不可欠であること、 利用したいときにいつでも利用できるよう整備する必要がある重要性を説明しました。

男女で差がある育休取得率

 

⑦社会、政治、法律、制度、教育

長時間労働の実効性の高い規制を行うEUに比べ、規制が緩やか、努力義務である日本の現状と、間接差別等に曖昧な法律 (総合職・一般職などのコース別雇用管理や、 長時間労働を管理職要件とすることで、女性の管理職登用が阻まれている等)という、 向き合わなければならない課題を提起しました。
さらに、⑧当事者である女性本人が、出産・育児というライフイベントの中で、 マミートラックに陥ってしまう状況を説明しました。

 

1-2.㈱資生堂の「ダイバーシティ経営と働き方改革」取組と成果、1-3.8つの課題に応える株式会社wiwiwの「男女ともキャリアとライフの両立ができる新しい働き方改革」取組と成果

資生堂の「ダイバーシティ経営と働き方改革」への取組内容と、女性の管理職比率と売上の相関や、ダイバーシティ推進取り組みを経ての女性管理職比率増加の事例と wiwiwの社内事例をご紹介。
wiwiwの事例を通し、「「仕事」に縛られることなく、様々生きることの活動への課題を、和らげることで、ワーク・ライフ・バランスを保てる「人材」を 増やすことができると感じた」という感想もいただきました。

 

1-4.wiwiwのソリューション「男女ともにキャリアと育児の両立」支援

wiwiwのルーツでもある育児休業中をブランクではなく、キャリア形成のチャンスに変える、キャリアと育児の両立支援プログラムをご紹介しました。
「仕事、家庭どちらも全力で行うことを支援する、育児休暇を自分の成長のチャンスにするといった、 今までマイナス的に捉えられていたものをプラスに変えていこうとしている事業」とのお声に、wiwiwのサービスへの思いを感じていただけたことに嬉しく思います。

 

青山学院大学 コミュニティ人間学部 小川誠子准教授ゼミ 学生からの質問

以下のような多くの質問をいただき、学生の皆さんと意見交換しました。

・学生時代に思ってもみなかった企業で感じた男女差は何か
・中小企業において、男性休業の取得が進まないのはなぜか
・テレワークの普及によってワーク・ライフ・バランスとは何か
・今後、女性が活躍できる会社に就職するにあたり、企業選びのポイントは何か
・女性の健康についての企業はどのようなことに取り組んでいるか

 

このような課題意識を持ち、積極的に質問をくださる青山学院大学の学生の皆さまと意見交換できたこと、若い世代から未来の社会を創る息吹を感じながら、 wiwiwがご一緒に社会を変えるお手伝いができることを大変嬉しく感じております。
今後も、一人ひとりが力を発揮できるよう、新しい社会を創っていきたいと思いますので、引き続き応援の程、宜しくお願いいたします!

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wiwiw大原奈緒

キャリアと育児の両立アドバイザー 前社・メーカー系大手企業にて育休から復職後、マミートラックに陥り、脱出した経験から、働くパパとママが仕事・キャリアを諦めない社会を創りたく、wiwiwに参画しました。誰もが仕事にワクワクしながら本気で取り組み、自分の可能性を信じ、挑戦できるよう、精一杯伴奏させていただきます! 現在、小学校4年生、1年生の2児の母。仕事・子育ての傍ら、ビジネススクールにて勉強中。

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