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高齢者がやせてきたら要注意。メタボ予防からフレイル予防へ


介護アドバイザーの角田です。

 

関東甲信では6月27日に梅雨が明け、統計を取り始めた1951年以降最も早い梅雨明けだそうです。これから9月まで暑い夏が続くかと思うと恐ろしいです。家の中で熱中症になることもあるので、水分補給とエアコンの使用は欠かせません。電力がひっ迫していて、エアコンを推奨しながら節電も呼びかける大変な夏になりそうです。

 

この暑さでは、「食欲がでないし、人に会ったり、外出するのも面倒」という人が増えます。コロナ禍による自粛生活が続いた影響もあり、高齢者では「フレイル」が問題になってきます。

 

フレイルとは、「年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態」で健康と要介護の間の「虚弱」な状態を指します。

フレイルは、身体的な衰え(筋肉量の低下・口腔機能の低下)、心理的な衰え(認知機能の低下・うつ病)、社会的な衰え(人との交流・つながりが減少)という3つの要素があります。

 

親御さんのフレイルが気になったら、下記のチェックを定期的にしてもらいましょう。すべての回答が左側の結果になることを目指します。

 

No 質問文 回答
1 あなたの現在の健康状態はいかがですか よい・まあよい
・普通
あまりよくない
・よくない
2 毎日の生活に満足していますか 満足・やや満足 やや不満・不満
3 1日3食きちんと食べていますか はい いいえ
4 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか いいえ はい
5 お茶や汁物等でむせることはありますか いいえ はい
6 6カ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか いいえ はい
7 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか いいえ はい
8 この1年間に転んだことはありますか いいえ はい
9 ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか はい いいえ
10 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか いいえ はい
11 今日が何月何日かわからないことがありますか いいえ はい
12 あなたはたばこを吸いますか 吸っていない
・やめた
吸っている
13 週に1回以上は外出していますか はい いいえ
14 ふだんから家族や友人と付き合いがありますか はい いいえ
15 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか はい いいえ

 

出典:厚生労働省「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン第2版」

 

フレイルは予防が大事ですが、たとえフレイルになっても「栄養、身体活動、社会参加」を心掛けると改善します。

 

今回は栄養について取り上げますね。

 

高齢期にやせることは、肥満よりも死亡率が高くなるそうです。65歳を過ぎて、病気でもないのにやせてきたらフレイルになっている可能性があります。

 

暑くて食欲がないからと、そうめんやざるそばだけという食事が続くと、栄養不足になって体力も気力も落ちてきます。
いろいろな食品、特にたんぱく質を含む食品をとることが肝心で、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品のいずれかを必ずメニューに入れるように親御さんにアドバイスをしてください。

 

親御さんにはエアコンで涼しくした部屋でおいしく食事をとっていただきましょう。
介護状態になることを少しでも先送りして、「いつまでも元気でいてね」と声をかけてくださいね。

 

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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