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シルバー人材センターを利用しよう


介護アドバイザーの角田です。

 

皆さんはシルバー人材センターを知っていますか。

 

我が家では、庭木の剪定をシルバー人材センターに頼んでいます。

夫の実家は現在空き家なのですが、やはりシルバー人材センターに除草作業をしてもらっています。

知り合いは、家の掃除をシルバー人材センターの人に週2回頼むようになってから、苦手だった掃除から
解放されたと言っていました。

 

介護保険サービスでヘルパーに掃除を依頼した場合、要介護者が日常的に使う部分に限定されてしまい、
他の家族の部屋はしてもらえません。その点シルバー人材センターであれば、利用者の要望に応えてくれるので便利です。両方を上手に使い分けるといいですね。

 

仕事内容や地域によりますが、一人当たり1時間いくらと標準料金が決められていて、民間事業者よりも
廉価になっています。

 

そもそもシルバー人材センターは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて事業を行う公益法人で、都道府県知事の指定を受けて市区町村単位で置かれています。

地域での就業を通じて会員の生きがいの充実と福祉の増進に資することを目的にしており、年額2000円の
会費を支払って会員登録をしている人は、68万7千人(日本の60歳以上の人の約2%)、男性が66%、女性が34%です。

原則60歳以上ですが、自衛隊を退官した50代の人を受け入れているところもあるそうです。会員の希望と
能力に応じた働き方を目指すため年齢の上限は設けず、平均年齢は74歳です。100歳を超えた人が公園の除草作業をしているセンターもあり、人生100年時代を実感しますね。

 

仕事はいろいろあります。

技術分野 家庭教師、学習教室の講師、翻訳・通訳、パソコン指導など
技能分野 庭木の剪定、障子・ふすま・網戸の張替え、大工仕事など
事務分野 一般事務、パソコン入力、宛名書きなど
管理分野 建物管理、施設管理、駐車(輪)場管理
折衝外交分野 販売員、配達・集配、電気・ガスなどの検針
一般作業分野 除草・草刈り、屋外・屋内清掃、封入、調理、農作業、チラシ配りなど
サービス分野 家事サービス、福祉サービス、育児サービス

平均的な就業日数は月に7~10日、報酬金額は3万円前後だそうです。

 

定年退職後「社会のために役立ちたい」「仕事をして年金の補充をしたい」という人が多いですが、
「夫婦二人で家にいると息が詰まってしまうので外に出たかった」という声も切実です。

また、「お金をもらいながら介護予防ができるのだから一石三鳥だ」とも言えます。

 

担当のセンターに電話・ファックス・E-Mailで仕事を依頼することになりますが、センターの情報は役所や
地域包括支援センターに問い合わせてもいいですし、センターのホームページを検索すると詳細がわかり
ます。

 

親御さんには、シルバー人材センターに仕事を頼むといいよという話とともに、登録して仕事をしてみたらと勧めてみるのもいいと思います。

介護状態になるのを少しでも遅くして、いつまでも元気でいてもらうのが、仕事と介護の両立にはとても
大事です。

 

それにしても80代でも生き生きと働き、100歳を超えた会員がいるって素晴らしいですね。

 

参考資料:公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会「シルバー人材センター事業の概要2022」

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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