6月4日の火曜日、帰宅すると一枚のハガキが届いていました。
民事訴訟最終通達書 訴訟管理番号(さ)201
内容は、「貴殿は、契約中、若しくは債権譲渡のあった企業または団体から、契約不履行による訴状が提出されている。訴訟取り下げ最終期日を経て民事裁判が開始される。問い合わせは必ず本人が、訴訟通知センター(東京都千代田区霞が関1-1-3、03-5962-06〇〇)にすること。それをしないと、有価証券及び、動産や不動産の差し押さえが強制的に執行される場合がある」というものでした。
訴訟取り下げ最終期日は、なんと6月6日。
明日電話して確認してみようと焦りつつ、訴えられる覚えが全くないのでおかしいなあと表面に目をやりました。
すると、消印が「練馬」なのです。
霞が関からのハガキなのに練馬?
早速インターネットで調べると、同じようなハガキの画像が目に飛び込んできました。
「決して電話連絡などしないで無視してください!不安なときは消費者センターにご相談を!」とあります。
電話をしてしまったことで、多額の金銭的被害を受けた人が多数いるそうです。
よかった。インターネットはありがたいと胸をなでおろすとともに、どこから私の住所が詐欺グループに渡ったのかと、不気味に思いました。
そして、ここからが本題です。
地方都市のサービス付き高齢者向け住宅で独り暮らし(?)をしている義父からの電話。
「市役所から税金のことでハガキが来たのだが、申告漏れがあるらしい」
「確定申告は●●さん(夫)がしたから大丈夫ですよ。還付金の通知が来たのだから、税金は確定したのではありませんか」
「税理士に頼んでいたときは、こういうハガキが来たことはない」
「●●さんは、税務署に確認してお父さんの確定申告書を提出したと言っていましたよ」
「そうか」
「アッ、お父さん。税金のことは税務署が管轄なのだから、市役所からハガキが来るというのはおかしいと思いませんか。それにそんな大事なお知らせは普通封書で来ますよね。問い合わせの電話番号は書いてありませんか。期日はいつまでですか」
「あるよ。そこに電話をしたら、市役所の人が出た。期日は7月25日」
「え~~~、電話をしてしまったのですか。詐欺師が市役所職員に成りすましたのかもしれませんね。詐欺のハガキが私にも来たのだから、きっと詐欺ですよ。これからは、電話なんかしないで無視してくださいね。」
義父を詐欺から守らなければと勢い込む私。
そして先週末、夫が義父のところに行き、ハガキを確認してきました。
義父は、大事なものを入れておく箱の中には、どうでもいいレシートやダイレクトメールが入っていて、そのハガキはなかったそうです。
やっと探し出したハガキは、圧着ハガキ(接着面をはがして内容を見るタイプ)で、本当に市役所からのものでした。
電話番号を調べたら、市役所の税理部市民税課の番号でした。
夫が市に問い合わせると、市内に住んでいる人は、市県民税のために前年中の収入を市に申告しなければならないと言われたそうです。
税務署に義父の確定申告をするときに、20万円以下の雑所得は申告しなくていいことを確認したのですが、これは所得税に関してであって、住民税については別途市に申告するというルールがあったのです。
昨年は、税理士が雑所得についても申告していたので、今年はその分が漏れていると指摘されたようです。
なんともはや。。。
みなさん、夏休みにご実家に帰省された折には、大切な書類が届いていないか、それにきちんと対応しているかを確認してあげてくださいね。
つのちゃん
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