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~アメリカの専業主夫事情~


こんにちは。wiwiwの山岸です。
本日は、アメリカの専業主夫事情について、日本経済新聞に取り上げられた記事を参考にご紹介しようと思います。

 

現在では、パソコンで入力した際も選択肢の中に挙がるほど、「主夫」という言葉は徐々に定着しつつあります。そんな中アメリカでは、10年前の3倍以上にあたる、約15万人の方が、主夫として日々奮闘されているそうです。(米国勢調査より)

 

主婦に比べて、悩みを打ち明けたり相談したりすることが出来る場や繋がりが少ない為、手探り状態だった主夫達が、最近お互いの意見を交換したり、相談出来る『交流グループ』を立ち上げているそうです。

 

全米から集まった主夫達により開催された「アット・ホーム・ダッズ・コンベンション(専業主夫会議)では、主なテーマに「娘との接し方」「子供を身の回りの危険から守る法」など子育てに絡む問題を選び、意見を交わしました。なんとその会議、今年でもう12年目になるそうです!

 

また、違う州のグループでは、「子供の食事のレシピ、トイレのしつけ、壁のペンキの塗り方、スポーツの話」など、何でも情報交換をし、「大きな助けになった」という意見ものぼっています。とにかくどんなことでも情報を交換しあい、疑問点や不安な点などを解消しているようです。

 

一方で、男性が稼ぎ手であるべきであるという伝統的な価値観は取り払われていないのも現実で、そのような見方が主夫を精神的に苦しめているようです。ですが、そんな世間の目を払拭するかのように、カンザスシティーの主夫グループ会員であるファーガソン氏が手にするグループの名刺には「おむつを替える男が世界を変える」の文字が。

 

もちろん一度に世間の価値観を変えることは出来ませんが、このような強気な態度で、専業主夫の立場を前面に訴えながら実行していけば、おそらく、徐々に理解され、浸透されていくことでしょう。

 

何よりも大切なのは、子供の育児に対し、真剣に考え、男性だから女性だからという性別にとらわれることなく、本来の悩みを相談したり情報共有したりすることが出来る「場」を、得るということなのでしょう。

 

一方、日本における主夫の立場はアメリカに比べて、まだまだ、飛躍的に数も理解も少ないと言えるでしょう。
ですが、主夫同士が、様々な悩みを相談したり、アイディアを提案出来るように、グループを作成し、ネットワークを広げながら徐々に日本でも増えていき、近所のレストランで真剣に子供の育児について相談し合う「主夫会議」を見ることが出来るようになるのが、楽しみでなりません。

 

 

参考記事:日本経済新聞 2007年11月11日(日)版

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