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バカボンパパの幸福


wiwiw介護アドバイザーの角田です。

 

数年前になりますが、東京都青梅市にある赤塚不二夫会館に行きました。

 

昭和レトロ商店街にある蔵造の会館で、赤塚不二夫の写真や作品が展示され、懐かしい駄菓子屋も再現されています。グッズ売り場も充実していて、楽しいひと時を過ごすことができました。

 

私は『天才バカボンの幸福とは今日もおひさまが昇ること』という本を買いました。13センチ四方で厚さが13ミリのかわいらしい本です。

 

「幸福とはただ一緒にいること」のような47の短文が一コマ漫画で紹介されています。

「幸福とは繰り返し語る思い出があること」を読んだとき、目から鱗の思いがしました。

 

認知症対応型のグループホームを訪ねたとき、入所している女性が、自分の夫が下町の洋食屋でコックをしていたという話をしてくれました。とても丁寧に具体的に話されるので、この方は本当に認知症なのかしらと不思議に思いました。しかし、話し終えて5分くらいすると、「私の主人はね。腕のいいコックだったの・・・」と全く同じストーリーを語り始めたのです。

 

私は、「あぁ、やっぱり認知症なのだ。さっき話したことを覚えていないんだ」と切なくなりました。そして、「そうだったんですか」と初めて聞くふりをしながら聞きました。「私もそのオムライス食べたかったなあ」と言うと、静かに微笑んでくれました。

 

彼女は、誰かに話したい大切な思い出をもっていたのですね。それを私にも聞かせてくれたのです。話すときの生き生きした表情は、とても幸せそうでした。きっと、たくさんの人に、何度も何度も話していることでしょう。

 

私は病床の母とたくさんの思い出話をしました。お気に入りのエピソードは面会に行く度に話題にして、2人で盛り上がりました。そんな思い出があって本当に幸せだったと、改めて感謝しています。

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つのちゃん

介護家族のご相談をたくさん受けてきて、いろいろ学ばせていただきました。それを皆さんにお返ししたいなと思っています。

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