介護アドバイザーの角田です。
ケアマネジャーにケアプランを立ててもらう時、どんなサービスを利用すれば要介護になった親が日常生活を送れるかということを考えます。
介護する家族が仕事を続けるためにも、親が日中一人で暮らせるようなケアプランがいいですね。
毎日をつつがなく暮らすことは大事ですし大変なことです。
食べて出して寝る
当たり前にできていたことができなくなってくるのが老化です。
死ぬ瞬間まで生き続ける。
若い世代からは、高齢者は死に向かって生きている人と見えるかもしれません。
「終活」という言葉が使われるようになって久しいですが、年をとったらずっと終活をし続けなくては
ならないのでしょうか。
超高齢社会では、65歳を迎えてから何十年も生きることができます。
それらの日々は、死に向かってはいますが、まだまだしたいことをする期間だと思います。
要介護状態になってもそれは同じです。
ケアマネジャーさんが
「何をしているときが楽しかったですか」
「これから何をしたいですか」
と聞いてくれたら親御さんは何と答えるでしょうか。
ケアプランは要介護度に合ったサービスを機械的に組み合わせて作るものではありません。
一人ひとりの希望や夢を叶えるものであってほしいですね。
ある寝たきりの方は、「四国にある両親の墓にお参りに行きたい」という希望を話しました。
するとケアマネジャーは
「車椅子で飛行機に乗れますよ。長時間使える紙パンツもあるんだから大丈夫ですよ。誰と一緒に行くか
計画を立てましょう」と言いました。
この日以来息子夫婦と四国に行くという夢に向かって、ベッドに寝ている時間を減らして椅子に座る時間を増やし、トイレを我慢できる時間を長くしていったそうです。
コロナもあってまだ実現していないそうですが、きっと夢を叶えることと思います。
年末年始に親御さんとお会いしたら、「何をしたい」と聞いてみてはどうでしょうか。
そのときに、「私はこれをしたい」という夢を話せたら素敵ですね。
つのちゃん
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