介護アドバイザーの角田です。
このブログにたびたび登場させていただいた父が、1月28日に亡くなりました。
97歳でした。
1月6日に胸椎圧迫骨折で入院するまで、介護保険のヘルパーさんと訪問看護師さんに支えられながら
一人暮らしをしておりました。
家が大好きで退院する気満々な父はリハビリを頑張っていました。
面会は予約制で、1日に2組、面会者は2人まで、それも10分間のみです。
6日に入院して最短の面会日は19日。弟と一緒に面会したのですが、確定申告の書類を持ってきてという
ことで父が私たちにあれこれ指示を出しているうちに10分は終わってしまいました。
「まったく、お父さんらしいね」と元気であることに安堵して、次回の面会を31日に決めました。
それが、病院で新型コロナ陽性者が出たため、入院患者全員にPCR検査をしたところ、26日の午後に父も
陽性であることが判明。
27日に発熱と血中酸素濃度低下、28日の朝に心臓が弱っているので緊急面会をという連絡が入り駆け付け
ました。
コロナ対応の防護服を着て父のベッドサイドに立ったときには、父は既に心肺停止状態で、医師の死亡確認に立ち会うことになってしまいました。
火葬や葬儀はどうなるのだろうと心配しましたが、通常の取り扱いをしていただけ、葬儀は盛大にという
父の希望に沿うことができました。
毎日コロナのニュースが報道されていたころ、
父は「心臓と肺が弱いから、コロナにかかったら”いちころ“だ」とよく言っておりました。
その父が、今頃になってコロナで命を失うとは思ってもいませんでした。
拙著の『認知症介護と仕事の両立ハンドブック』の監修をお願いした須貝佑一先生に報告すると、
「新型コロナは依然として流行っています。5類になってコロナ明けとか言われていますが、高齢者には
リスキーな流行病です」とのこと。
ご高齢の親御さんがいらっしゃるみなさま、コロナ感染対策は引き続きなさった方がいいですよ。
それから、wiwiwでは、『企業ではたらく20人の女性リーダー 自分らしい最高のキャリアのつくり方』という本を上梓しました。
待望の本が刷り上がって私が入手したのが25日。26日に出版記念イベントを青山の東京ウィメンズプラザで開催しましたが、その帰り道で父のコロナ感染を知ったのです。
編集長をしていることを父に話していて、父に読んでもらうのを楽しみにしていたのですが、叶いません
でした。でも、棺に入れられるからよかったと思っていたら、本を棺に入れるのは禁止だそうです。
そこで、本の表紙カバーと、あとがきと執筆者紹介のページをコピーして、父に話しかけながら棺に納めました。
今回の入院でも本を差し入れるようにと言われ、4冊届けました。それを大きなルーペを使って読んでいた父ですから、wiwiwの本もあの世で読んでいることでしょう。
仕事と介護の両立セミナーでお話ししたいエピソードをたくさん残して旅立った父。
お父さん、ありがとう、ごめんなさい、さようなら
つのちゃん
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