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【セミナーレポート】2024年1月26日(金)開催 シンポジウム|「ジェンダーダイバーシティが導く組織の未来」と「女性がキャリアを切り開くのに必要な要件」とは


2024年1月26日(金)にシンポジウム『「ジェンダーダイバーシティが導く組織の未来」と「女性がキャリアを切り開くのに必要な要件」とは』を「東京ウィメンズプラザ」とオンライン配信のハイブリッドにて開催しました。

(主催:女性活躍推進シンポジウム 実行委員会、共催:一般社団法人経団連事業サービス、後援:東京都、内閣府男女共同参画局、厚生労働省、経済産業省)

 

おかげさまで定員を大幅に超え、会場とオンラインを含め400名を超える方にお申込みいただきました。

たくさんのお申込み、ご参加ありがとうございました。

 

 

■実施内容

  • 開会のご挨拶
  • ビデオメッセージ(東京都知事 小池 百合子 氏)
  • 基調講演「ジェンダーダイバーシティが導く組織の未来」(片山 善博 氏)
  • wiwiw講演「20人の女性リーダーの共通項からみる、女性がキャリアを切り開くために必要な要件とは」
  • パネルディスカッション
  • おわりに

 

実施後のアンケートでは、「もっと話を聞きたい」という声を非常に多くいただき、約8割の方に満足いただいたシンポジウムとなりました。

もう一度、視聴したい方や当日参加できなかった方のために、2024/3/31までの期間限定で録画した映像の配信を行っております。

以下よりお申し込みのうえ、ご視聴ください。

 

<動画視聴のお申し込みはこちら>

 

◆シンポジウム

基調講演

基調講演では、約30年前に鳥取県を改革、現在の都道府県版ジェンダー・ギャップ指数「行政」分野で2年連続第1位の基盤をつくった、元鳥取県知事の片山 善博 氏をお招きしました。

ジェンダー平等の取り組みを30年前にはじめられたきっかけ、施策、直面した課題、そして成果についてお話しいただきました。

 

 

県庁勤務時代や官僚時代の実体験を具体的にお話しいただいたので、アンケートでも非常に好評な意見が多く寄せられました。「自分の娘が同じ状況だとしたら父親としてどう思いますか」というジェンダー平等に理解がない男性に対する発言や、引っ越しを伴う転勤辞令で個人の事情を聞いてもらえなかった経験から「自分が上に立った時は、部下や後輩にはそういう思いをさせたくない、仕返しするのではなく、お返しをしようと思った」というお話を、片山先生の巧みな表現でお伝えいただき、多くの参加者の心に響いたようでした。

 

>シンポジウム参加者の声(一部抜粋)

  • もっともっと話を聞きたいと思いました。時間があっという間に過ぎましたがメモをいっぱいとりましたので見直します。
  • 今後のキャリアを考えるうえで非常にためになる内容でした。またこの先、上位職に就いた際にどういったことを意識するべきかといった点についても勉強になりました
  • 女性活躍推進に関わるセミナーでは、女性リーダーの方が登壇し、女性が活躍するために必要なマインドセットや環境についてお話しいただく機会が多いですが、男性である片山先生がどのように感じ、どのように対応していったかを具体的にお話いただいたことで、男性中心の組織・管理職層へのアプローチについて具体的なイメージを持つことができるようになりました。
  • 経営者サイドの人に聞いてほしいと感じる内容でした。一社員から変えていくのはなかなか難しそうですが、上司とのやり取りの中で少しずつでも変えられる部分があればいいなと思いました。
  • 片山先生の講演及びファシリテートが素晴らしかった。実体験に基づくお話には説得力があり、そのとおりと共感しながら拝聴いたしました。

 

 

 wiwiw講演

この度、弊社では書籍『企業で働く20人の女性リーダー 自分らしい最高のキャリアのつくり方』を出版いたしました。20名の女性リーダーへのインタビューを通じて分かった、女性がキャリアを切り開くために必要な要件を、株式会社wiwiw代表取締役社長 佐藤歩美よりお話しさせていただきました。

 

>シンポジウム参加者の声(一部抜粋)

  • 「ロールモデルのライフキャリアストーリーから共通項を洗い出す」という書籍作成の目的と実行力が素晴らしいと思いました。
  • 洗い出した10の項目は大変参考なるものだと感じました。
  • 20人のロールモデルの共通点の分析は女性の人材育成の芯の部分になると思います。
  • 社会的課題から今回の書籍出版に至った経緯と意図がわかりました。もともと読んでみたい本だと思っていましたが、ますます読みたくなりましたし、いろんな人に勧めたいと思いました。

 

 

パネルディスカッション

インタビューから導いた共通項について、企業で活躍する女性3名を交えたパネルディスカッションを行い、女性が活躍するために組織において必要なこと、上司に必要なこと、本人に必要なこと、といった視点で経験談を交えながらお話しいただきました。

 

ファシリテーター(写真左):

片山 善博 氏(大正大学 公共政策学科教授 地域構想研究所所長)

 

パネリスト(写真左から順に):

石原 さくら 氏(株式会社IHI 航空・宇宙・防衛事業領域生産センター 生産企画部主幹)

河端 恵子 氏(株式会社 明治 執行役員 研究本部研究戦略統括部長 兼 研究戦略統括部研究戦略部長)

上場 庸江 氏(株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ/株式会社三菱UFJ銀行 人事部 部長 兼 ダイバーシティ推進室長)

 

 

片山先生には書籍に記したインタビュー内容の深堀りや各パネリストに合わせたファシリテートをしていただき、パネリストの方々には、以下のようなポイントでお話しいただきました。

 

石原氏:上司と部下は上下関係ではなく役割の違いであること/声の小さい方も含めて色々な部下の声を聞く大切さ/部下をもってはじめて気づいた自分の強み 等

河端氏:研究職における女性の活躍/不得意なことは周りの力を借り、得意なことを深めて前に出る大切さ/経営を知ることの大切さ 等

上場氏:管理職になって見える景色が変わること、情報のちがい/大切にしているマネジメントのあり方(部下は自分の今後の意向や意欲を上司に伝え、上司側は部下の状況を把握して一歩踏み込んで聞いていく)等

 

アンケート結果でも、具体的なエピソードを聞くことができて、とても勇気づけられたというお声が非常に多かったです。

 

>シンポジウム参加者の声(一部抜粋)

  • それぞれの登壇者に合わせた効果的な質問があり、参考になりました。男性のモデレーターであったことも効果が高かったと感じます。
  • 自分にとってのロールモデルを改めて考えるきっかけになりました。
  • 自分が想像しているよりもパネリストの方たちが管理職という職を楽しんでいるように感じました
  • 自社で抱える課題が、どの組織も衝突する課題だと実感し、実体験等も含めて話していただいたため大変勉強になりました
  • ネガティブな情報もオープンに話してくれて興味深かった。
  • 管理職にかかわらず、どの立場でも、仕事をするために必要なことをまとめていただいたように感じました。
  • 自分自身わからないことは誰であろうと教えてもらうことを意識していますが、得意は伸ばす、不得意は頼る他人を頼る、というお話を聞いて、これでよかったんだ、と再認識できました
  • 各登壇者様のお話が、非常にわかりやすくロジカルで心に刺さりました

 

 

◆経営者・HR交流会

シンポジウム後には、会場近くのUn Caféにて、交流会を開催しました。書籍に登場された女性リーダーをはじめ、多くの経営層、人事、広報の方にご参加いただきました。日頃のご苦労や課題、取り組みについて情報交換されたほか、今後の女性活躍・ダイバーシティ推進に向けての熱意や激励のお言葉も多くいただき、とても盛り上がりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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