wiwiw介護アドバイザーの角田です。
義父は3つの病院に掛かっていますが、処方される薬の多いことといったらありません。
60日分とか30日分まとめてもらう上に、飲み忘れた薬も取ってあるので、白い薬の袋が何十とあって、小さな段ボール一箱分くらいあります。
明日飲む薬を、朝・昼・夜用に仕分けしてビニールの小袋に入れるのが、義父の夕食後の仕事です。
「薬局で一包化してもらえばいいのに」と言うと、自分で薬の量を加減しているというので、
びっくり。
(一包化というのは、薬剤師が医師の指示を受けて、薬局にある機械で、1回分の錠剤やカプセルをシートから取り出してパック詰めしてもらえるサービスです。保険適用される場合は、1割負担の方で、130円~220円くらいかかります。)
そこで、お薬手帳と薬の説明書を見せてもらったところ、2つの内科から、同じ成分の薬がそれぞれ処方されていました。
最近食欲がないのは、「胃の働きを穏やかにする薬」を2種類飲んでいることと関係があるかもしれません。
たくさんの薬を飲むためにご飯を食べているようなところも見受けられます。命に関わるような薬は処方されていないので、「お父さん、〇〇内科には行かなくてもいいのではないですか」と言うと、「いやぁ、古い付き合いだから行かないと悪いだろ」と言うのでまたびっくり。付き合いで薬をもらってきているのです。
2018年2月21日、厚労省が「一人の高齢者が他にどのような薬を飲んでいるのかを総的に把握することが重要である。医師らは適宜処方を再考して必要があれば見直しを検討するように」という初の指針をまとめました。ただし、処方内容をチェックする時期として、介護施設に入所したとき、在宅医療の受診を始めたとき、医療機関に入院したときが想定されているそうで、義父の場合は対象からもれているようです。
「75歳以上の人のおよそ4人に1人が10種類以上の薬を飲んでいる(厚労省)」、「薬を常時6種類以上飲んでいる高齢入院患者は副作用の頻度が高まる(東大病院)」ということを念頭に置いて、親御さんが飲んでいる薬に関心を向けてみましょう。